沖縄県那覇市の安里皮膚科のサイト

　ニキビの治療は一般的に軟膏治療が中心です。外用剤の歴史は様々な変化をとげてきました。その昔（当院開業当初は）、イオウを含んだ軟膏が頻繁に使用されていました。とても効果ある治療ですが、イオウ特有の腐った卵のようなニオイが問題でした。 その後、外用剤治療の中心を担ってきたのは抗生物質軟膏に変わってきました。これも非常に効果ある治療ですが、抗生物質の長期使用は耐性菌の出現リスクが問題視されるようになりました。　現在では過酸化ベンゾイル（BPO）というやや消毒薬に近い外用剤が使用されるようになっています。BPOは抗生物質でないので耐性菌もでませんし、角質を溶かすさようも少しあるのでピーリング効果があり、ニキビの予防治療にもなります。 　また、アダパレンという薬もピーリング効果がありニキビ予防に有効な治療です 。

　内服治療の中心は抗生物質です。ニキビが赤くはれている状態（いわゆる赤ニキビ）は顔のニキビ菌が悪さをしています。これらニキビ菌を抑えるため抗生物質が非常に有効です。しかし、先に述べたように長期間の使用は耐性菌がでてくることがあるため、抗生物質は重症にきびや外用治療が効かない場合の最後の手段として位置づけされています。 その他に漢方薬やビタミン剤などを使用することもありますが、効果は個々の患者様で効果は異なります 。

　ニキビの物理的治療はピーリングなどは有名ですが、治療効果はありますが保険治療ではおこなえない治療です。 保険適応治療では小さいニキビを圧出して取り出す治療（いわゆる面靤圧出治療）があります。これは大きくなりうる小さいニキビを特殊な器具を用いて取りさる治療です。この治療は即効性が高く再発しづらい治療です。当院では積極的に行いニキビに高い治療効果を上げています。